車の査定についての疑問

車の買取り査定額はステッカーが貼ってあると下がる?

「愛車をより自分好みにしたい」「周りの車に子供やペットの乗車を知らせたい」などの目的で車にステッカーを貼る方もいます。

では、そのステッカーを貼ったまま車を売る場合、査定額への影響はあるでしょうか?

この記事では、自分で貼ったステッカーの買取り査定への影響やステッカーの種類、上手な剥がし方などを紹介します。

後から貼ったステッカーは買取り査定に影響する?

中古車の買取りでは、新車の状態に近いほど査定額が高くなる傾向にあります。そのため、購入後に自分で貼ったステッカーはマイナス査定になってしまう可能性があります。

初めから貼らないか、綺麗に剥がしてから査定を受けるようにしましょう。

新車購入時にすでにあったステッカーは、剥がさずにそのままにしておかないと法律違反になる場合があります。車を売る時には、剥がしていいステッカーといけないものを見極めて対処が必要です。

剥がしたほうがいいステッカーは、状態に合う剥がし方で跡を残さず綺麗に剥がしましょう。薬剤や工具を使うと誤って、車体に傷がついたり、塗装が剥がれるなどの可能性があるため、正しい使い方を知ってから作業すると安心です。

趣味のステッカーはできるだけ貼らないほうがいい理由

趣味のステッカーはできるだけ貼らないほうがいい理由
車にステッカーを貼るとデメリットが生じるため、できるだけステッカーは貼らずに乗ることをおすすめします。

ここからは、車にステッカーを貼った場合の3つのデメリットを解説します。

①好みが左右するため買い手がつきにくい

自分の趣味でステッカーを貼った車は、他にはない自分だけの車です。しかし、好みを反映させた分欲しいと思う人も限定されてくるので、ステッカーが何も貼られていない車よりも買い手がつきにくくなります。

赤ちゃん・子供・ペットなど、同乗者を示すステッカーを必要に応じて貼る方もいますが、次の購入者も同じ同乗者がいるとは限りません。買い取った車を売れる状態にするには、趣味で貼ったステッカーをお店側が剥がす必要があり、手間がかかる分マイナス査定になることがあります。

貼ったステッカーが多い場合や大きいものほど買取店は手間がかかるため、買取り額から差し引かれます。

②傷を隠していると思われる

ステッカーのデザインが好きで車に貼っていたとしても、買取店からは「この下に傷があるのでは?」と思われるかもしれません。

査定士がもし過去にステッカーを貼ることで傷をごまかした車を担当していた場合、ステッカーありの車はあらかじめマイナス査定にする可能性もあります。傷を隠す目的ではないと証明するには、ステッカーを綺麗に剥がした状態で売りましょう。

もしステッカーを貼ったままで傷がないと信用されたとしても、業者はステッカーを剥がす手間がかかる分、査定額を下げるかもしれません。ステッカーを剥がす時に余分な傷がつくこともあるので、初めから不要なステッカーは貼らないほうが得策です。

③ステッカーの跡がつく

一度車にステッカーを貼ると、こまめに交換せず買い替えまで貼ったままにする場合があります。

そうすると綺麗に剥がせるタイプのステッカーでも剥がしにくくなり、接着剤やステッカーの素材が車体に残ってしまいます。また、車体でステッカーを貼った部分と貼っていない部分では日当たりに差ができ、日焼けしてステッカーの跡が残るでしょう。

購入時の状態に戻しにくい傷や日焼けの原因をつくらないよう、できればステッカーは貼らないか最小限にとどめたほうが買取り査定額はアップしやすいです。

ステッカーは剥がしたほうがいいものとそうでないものがある

車のステッカーには、購入時にすでに貼ってあるものと、購入後自分で貼るものがあります。

できるだけステッカーを貼らないほうが買取り査定に有利ですが、中には剥がしてはいけないステッカーもあります。ここでは、剥がしたほうがいいステッカーと貼ったままにするといいステッカーを分けて紹介します。

剥がしたほうがいいステッカー

剥がしたほうがいいステッカー
車の買取り査定前に剥がしたほうがいいステッカーは、主に自分の趣味で貼ったステッカーです。

購入時にはなかったステッカーは、剥がせるだけ剥がして買取り査定に出したほうが高い査定額を期待できます。

ドレスアップ用

カー用品店などで売られるステッカーは、窓に貼るタイプとボディに貼るタイプがあり、どちらもマイナス査定の可能性があります。

窓に貼るステッカーは、赤ちゃんや子供、ペットなどの乗車を示すものやドライブレコーダー録画を知らせるものなどが挙げられます。一方、ボディに貼るものは好きなアーティストなどのロゴやイラストなどのステッカーです。

ドレスアップ用ステッカーは貼る人の趣味が表れてしまうため、全く貼っていない車よりも需要が低くなります。そのため、ステッカーを買取業者が剥がして再販する作業料が査定額から差し引かれる可能性があります。

初心運転者標識(初心者マーク)、高齢運転者標章(もみじマーク)

初心運転者標識(初心者マーク)と高齢運転者(もみじマーク)は、ステッカーでも「マグネット」や「吸盤タイプ」があるので、接着剤タイプより剥がしやすくなっています。

しかし、マグネットタイプでボディに貼ったまま長期間いると、溶けて剥がれにくくなったり、貼っている部分だけ跡が残ってしまったりすることがあります。

一般的なステッカーと同様に初心者マークともみじマークも剥がして、買取り査定に出しましょう。

貼ったままにするといいステッカー

貼ったままにするといいステッカー
新車・中古車にかかわらず、購入時に車に貼ってあったステッカーは剥がさずにそのまま買取り査定へ出しましょう。車への貼付が義務付けられているステッカーもあるため、購入時にあったステッカーはむやみに剥がさないようにしましょう。

車検日ステッカー

車検日ステッカーは、フロントガラスに貼ってある正方形のステッカーで、次の車検日が書いてあります。

正しい名称は検査標章といいます。道路運送車両法では貼付が義務のため、剥がすと法律違反になり500,000円以下の罰金が科せられます。

車検日ステッカーのない車は、買取不可の可能性が高いです。車検をカーディーラーやガソリンスタンドで受けると、店舗スタッフが車検日ステッカーを貼ってくれることが多いですが、自分で貼る場合もあります。

貼り忘れに注意して、車検日ステッカーのある状態で買取り査定に出しましょう。

点検日ステッカー

車を安全に乗るためには定期点検が必要です。点検日ステッカーはその点検を受けた日を示すステッカーになります。

フロントガラスの助手席側などに貼ってあることが多いですが、法律による義務ではないので、貼らずにダッシュボードなどで保管している場合もあります。

車を買取り査定に出す時に、点検日ステッカーがないだけで買取不可になることはありませんが、貼ったままにしていたほうが点検をきちんと受けているアピールになります。

そして、一度貼ったステッカーは綺麗に剥がせないこともあるため、フロントガラスを綺麗に保つためにも、貼ったままにしておくのがおすすめです。

車庫証明ステッカー

車庫証明ステッカーは、車の保管場所を証明するためのステッカーになります。自動車の保管場所の確保等に関する法律の施行規則によって、後面ガラスへ貼ることが義務付けられています。

後面ガラスがない車など、貼付が難しい場合に限り、車の左側面への貼付が許されています。このステッカーは剥がしても特に罰則はありません。そのため、地域によっては車庫証明が不要なところもあります。

もし車を購入した時に車庫証明ステッカーが貼ってあった場合は、そのまま査定に出すようにしましょう。

エコカー減税のステッカー

2000年からリアガラスに貼付が始まったエコカー減税のステッカーは、義務ではないものの、そのまま貼っておいたほうがいいでしょう。2000年から低排出ガス車に、2004年から燃費基準達成車に対してステッカーの貼付が始まりました。

しかし、2020年12月に燃費基準の変更と税制改定が公表され、2021年4月以降に生産された日本の自動車は、順次ステッカーの貼付がなくなっています。同じモデルの車でもエコカー減税のステッカーがあるものとないものが存在するため、エコカー減税のステッカーだけで査定額が変化することはないでしょう。

ただし、買取業者によってエコカー減税のステッカーがないとマイナス査定になる場合もあるので、貼っておいたほうが安心です。

ドレスアップ用に貼ったステッカーを綺麗に剥がす方法

ドレスアップ用に貼ったステッカーを綺麗に剥がす方法
自分の好みで車に貼ったドレスアップ用のステッカーを、できるだけ綺麗に剥がす方法はいくつかあります。今回はそのうちの6つを紹介します。

1つの方法でうまく剥がれなければ、別の方法も試してみてください。ステッカーを丁寧に剥がして、買取査定額アップを目指しましょう!

①ドライヤーの温風をあてる

ステッカーにドライヤーの温風をあててから剥がす方法は、最も車に優しい剥がし方です。

初めてステッカー剥がしを挑戦する方でも比較的成功しやすい方法なので、ゆっくり丁寧に行いましょう。用意するものはドライヤーとゴム製のヘラです。剥がしたいステッカーへドライヤーの温風をあてながら、少しずつ剥がします。

風量は一番弱くしてゆっくりあたためながら作業してください。ステッカーの接着剤はあたためると柔らかくなるので、その性質を利用したやり方です。ゴム製ヘラで車を傷つけないように気をつけましょう。

ステッカーの接着剤をあたためるには、お湯をかける方法もありますが、熱湯はやけどの危険性があり、車を傷める恐れもあるので、触れられる程度の温度のお湯を使うようにしましょう。

②剥がし液や剥がしスプレーを使う

ステッカーを指や爪でこすったり、ドライヤーの温風をあてたりしても剥がれないステッカーは、専用の剥がし液や剥がしスプレーを使いましょう。

これはカー用品店やホームセンターなどで売っており、手軽に購入できます。また、カー用品店にはステッカー専用の剥がし剤があるので、一般的な剥がし液やスプレーで綺麗に取れなければ試してみてください。

ボディに液をつけないなど、使用上の注意を十分読んでから、作業しましょう。剥がし剤の機能や質はさまざまで、価格も幅があります。中には使い方どおりに使ってもボディの塗装が剥がれるものもあります。

また、貼ってから長い時間たっている古いステッカーには効かない可能性もあります。塗装が剥がれるほど強力な剥がし剤は、ステッカーももちろん剥がれますが、結果的にマイナス査定になることもあるでしょう。

剥がし剤選びで迷った時は、塗装を剥がさない程度の強さにしてあるカー用品店の製品がおすすめです。

③ヒートガンをあてる

ヒートガンは温かい強風の出る道具で、ドライヤーよりも少ない風量で高温の熱風を出します。吹き出し口が狭くなっており、狙った場所へピンポイントに熱風をあてられるという特徴があります。

使い方はスイッチのオンオフのみですが、中には風量や温度の調整機能つきのヒートガンもあります。吹き出し口を用途に合わせて付け替えできる製品もありますので、ステッカーのサイズに合わせて選びましょう。

価格は1,000~15,000円以上のものまであります。あまり高いものを買うと、ステッカーを剥がす手間代として差し引かれる査定額より高額となり大幅に損をしてしまう場合もあるので、ちょうどいい価格のものを選んでください。

ヒートガンは塗料剥がしやパテの乾燥などの使い道もあるため、ステッカーを剥がしたあともDIYに活用できます。買取り査定前の手入れだけでなく、今後も使う機会がありそうな場合はヒートガンを購入しても損はないでしょう。

➃トレーサーを使う

トレーサーは、ステッカーを削り取って剥がす方法です。電動ドリルの先端につけるアタッチメントのひとつにトレーサーがあり、円盤の形状をしています。

材質はゴムに近く、色や硬さはものによって異なりますが、初めて使う方は柔らかめのものがおすすめです。色は特に決まりはありませんが、ボディカラーに近いものを選びましょう。

トレーサーの角を剥がしたいステッカーにあてて動かしながら削り、1か所で手を止めないよう注意してください。電動ポリッシャーで車を磨いた経験のある方は、感覚が似ているため作業しやすいかもしれません。

トレーサーでステッカーを剥がすと、削りカスが出てゴムの粉もボディについてしまいます。そのため、剥がしたあとはボディを綺麗に拭くようにしましょう。

⑤中性洗剤をつけてラップする

用意するものは、中性洗剤(一般的な食器用洗剤)、ラップ、桶、スポンジ、水、ヘラ、タオルです。

剥がす手順は以下になります。

  1. 初めに桶へ中性洗剤を入れて水で少し薄めます。
  2. スポンジにたっぷりと洗剤液を含ませ、剥がしたいステッカーをこすります。スポンジの代わりに刷毛を使ってもかまいません。
  3. 洗剤液を塗り終えたら、ラップの片面にも洗剤液を塗り、塗った側がステッカーに触れるように貼りつけます。
  4. 30分待ったあとラップを剥がし、ステッカーのすみから少しずつヘラでこすって剥がします。洗剤液の濃度や放置時間、ステッカーを貼ったままにした期間などにより、なかなか剥がせない場合もあります。
    ヘラでこすっても跡が残れば、もう一度2~4の工程を行いましょう。
  5. 十分ステッカーが剥がれたら、水をかけて洗剤をよく流し、タオルで優しく拭いて終了です。
⑥シンナーを使う方法は危険!

ハウスクリーニング業者が一般的な家庭のシール剥がしに使う薬剤に、シンナーがあります。

シンナーは剥がす際に残ってしまったステッカーを綺麗に剥がせる薬剤ですが、ペイント薄め液なので、車のボディに使うと塗装が取れてしまう恐れがあります。そのため、あまりおすすめできません。

シンナーを使う場合は、火気厳禁、ゴム手袋をつけて換気をよくして作業しましょう。子供が近寄らない場所で行い、使う前には目立たない部分への試し塗りをおすすめします。

その他には、シンナーほど危険ではなく、注意しながら使うとステッカー剥がしに役立つアイテムとして除光液があります。

除光液はシンナーよりステッカーは剥がれにくいですが、正しい使い方をすれば安全に作業できます。シンナーを使う時と同様に、手袋をつけて換気のよい場所で作業しましょう。

ステッカーが大きすぎて剥がせないときは?

ステッカーが大きすぎて剥がせないときは?
痛車など車の全体をステッカーでラッピングしたままでは、同じ趣味の人にしか需要がなく、買い手がつきにくいため買取不可またはマイナス査定になる可能性が高いです。

大きなステッカーを貼って自分では手に負えない場合、ラッピングを依頼した専門店へ相談すると剥がせる場合があります。

自分で大きなステッカーを剥がして跡が残ったり、塗装が剥がれたりした場合は、自動車修理工場で再塗装する方法もあります。しかし、費用が何十万円とかかる可能性もあるので業者に頼めない場合は無理してステッカーを剥がさずに、そのまま買取り査定に出しましょう。

また、ステッカーではなく塗装で自分の好みの車にした場合は全体を再塗装する必要があるので買取ってもらえない可能性があります。

ステッカーだけでなく改造もしてある車は買い取りが難しい

ステッカーだけでなく改造もしてある車は買い取りが難しい
車全体をステッカーでラッピングしただけでなく、改造もした車は買取不可の可能性が高いです。

例えば、ドアが跳ね上げ式・エンジンの改造・大型スピーカーやウーファー・シートやハンドルのデザイン変更などがしてある場合です。

このままでは次の買い手がつきにくい状態なので、買取業者が中古車を再販するには元の状態に戻す必要があります。その費用を計算すると買い取り額を上回ってしまうこともあるため、改造した車の売却は難しくなってしまうことを覚えておきましょう。

①車に趣味でドレスアップ用のステッカーを貼ると買取額が下がりやすいため、車は購入時の状態に近づけて査定に出す
②中には車検日ステッカーなど、剥がしてはいけないステッカーもある
③趣味で貼ったステッカーは、ドライヤーをかける・中性洗剤をつけてラップするなどの方法で車を傷つけないように優しく剥がす
④あまりに長期間貼っていて取れない、または大きすぎて剥がせないステッカーはそのままにして売りに出す方法もある
⑤ステッカーだけでなく車を改造していると、買取そのものが難しくなる
※本記事は公開時点の情報のため最新と異なる場合があります。
カータル編集部
カータル編集部
この記事は中古車の売却、査定などについての知識が豊富な私たちが執筆しています。車を少しでも高く売るコツや必要な書類、手続きに関する疑問や質問にお答えしています。

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